有限会社まるぜん福岡

F1て、何だ?

メンデルの第1法則は「優劣の法則」です。

異なる形質を持つ親を掛け合わせると、
その第一代の子(F1=雑種第一代)は、
両親の形質のうち、優勢だけが現れ、劣勢は陰に隠れることをいいます。。

その反面、交配種の野菜から種を採ると、
優性形質3に対し、劣性形質1の割合で
隠れていた劣性形質が現れます。
これはメンデルの第2法則、「分離の法則」です。

野菜の場合、「発芽、草丈、葉色、根、果色」など
あらゆる形質で劣性遺伝子が分離して顔を出すため、
F1から自家採取したF2世代は、
ばらばらの性質を持った野菜になってしまいます。
F3世代はもっとばらばらになってしまいます。

野菜の生産は、種子や流通の変化もあり、
大量生産、大量販売が進められました。
このため、「作りにくい」、「病害虫に弱い」「形が悪い」「終了が上がらない」という
様々な弱点を補うために、F1という品種が幅を利かせ、
経済性や利便性が優先され、昔からの野菜は激減し、
日本全国、どこへ行っても同じような野菜が生産されるようになりました。

F1(family 1))の代表的な野菜に、
ブルームレス胡瓜(こなのない胡瓜)、甘い苺、辛くない大根、クセのない野菜、
灰汁の弱い野菜などがあげられます。、